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2012年9月 4日 (火)

スライダック

 京王線の記事で文化服装学園の校舎がスライダックに似ていると書いたので、そのスライダックを紹介します。知っている、あるいは実際に使っている方には釈迦に説法なので、読み飛ばしてください。

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 これがその現物、左が3A用、右が1A用で、外径は3A用が12cmくらいです。上のつまみを回すと、出力電圧を0~120V(1A用は110V)まで、連続的に変化させることができます。父親から引き継いだもので、昭和20年代の製品です。

 文化服装学園の校舎は塔屋にあたる部分が本体より直径が小さく、確かに全体のシルエットがスライダックによく似ています。もしこれが単純な円筒形なら、別の例えがあったかも知れませんね。

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 ついでに上からもご覧ください。メーカーは東京芝浦電氣、つまり東芝製で、スライダックという名称も東芝の登録商標なのです。マツダというのもこの頃の東芝の家庭用製品のブランド名みたいなもので、電球のマツダランプが有名でした。蛇足ながらマツダとはゾロアスター教で火と光を司る神様の名前だそうです。

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鉄道模型全般」カテゴリの記事

コメント

おお、スライダックですね。懐かしい。学生時代、電気の実験に良く使いました。でも、シンプルなものは強いですね。いまだに現役ですか。

いやー、これは凄い。正しく時代物、スライダックは今も入手可能ですが、トランスが近年絶滅するのではないかと危惧されています。最近の家電製品に見るような小型の一体物にとって代わられているようです。

 2台ともまだ戦力外ではありません。つまみに多少のガタがあるけど、電気的には問題なし。なんといっても天下の東芝製ですから。

 確かに電子機器の電源はほぼ100%スイッチングレギュレーターになっていますが、半田鏝の熱量調節にはスライダックが一番です。

 いやまた骨董品の登場ですね。昔のものは丈夫で壊れにくいがモットーでしたね。最近、うちでもやたらでかいトランスを頂いちゃいました。何か元〇王の信号についていたトランスだそうで、模型用に改造してあるようです。(これで出所が分かる人も居たりして)ウチではちょっともてあまし気味ですが。
 そのうち、いろんな骨董品が登場しそうな予感が・・・。

 確かに昔のものは丈夫です。私なんかも戦時設計の割にはそこそこ元気ですから。

 骨董品といえば、ウェスチングハウス製の扇風機もあるんで、そのうち掘り出してみます。

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