記念乗車券
切符の蒐集は私にとって本命ではありま
せんが、身近なところのものは文字どおり
記念品として買っていました。その中で一番
古いものから数点をご紹介します。保存状態
は最良とはいえず、折れたりしているものも
あります。
この頃の記念切符は大半が新線開業に伴う
もので、高額なセット販売はなく、ほとんどが
1枚ものでした。
手元にある中で一番古いものです。上は
地下鉄丸ノ内線が新宿まで延長された時の
もので、赤坂見附で銀座線との乗換えができる
ようになりました。
今なら当たり前ですが、地下鉄同士の乗換駅
はこれが最初で、方向別に上下2層になって
いるのが話題になりました。銀座線の開業時から
赤坂見附駅は将来を見越した2層構造で造られ
たというのも驚きです。
この頃の地下鉄はまだ全線均一運賃なので
下車駅での集札は行わず、改札口に使用済み
切符を入れる箱が置かれていました。だから
使用済みの記念切符も簡単に持ち帰ることが
できたのです。
下は日比谷線が最初に開業したときのもの。
東武、東急との相互乗入れのため、営団地下鉄
で初の1500V・架線集電になりました。ATCも
採用され、世界最新の電車という文字が誇らしげ
です。3000系の運転台は寒暖計を横にしたような
速度計が珍しかったのを覚えています。
こちらは都営地下鉄1号線(浅草線)人形町~
東銀座間開業の記念切符です。いずれも切符
部分は切り離されているので、マニア的には
価値がありません。大きいのが地下鉄用、他の
3点は都バス、都電、トロリーバスのものです。
たいした金額ではないので、もう1セット買って
完全保存しておけばよかった、というのは後の
祭りです。
これは相模鉄道の保有車両100両突破を記念
したもの。100両のうちの半数以上を6000系が
占めていたはずです。日付が図柄に印刷されて
いますが、その日に売れ残ったのはどうなったの
でしょうか。
« 初めてのカメラ | トップページ | 昭和38年、東北沢 »
コメント