カテゴリー「1/1 私鉄」の記事

2019年11月11日 (月)

東急の青ガエルを捕獲

 原鉄で相鉄展が始まった10月9日の朝、横浜に向かう東横線でグリーンのラッピング編成と擦れ違いました。このラッピングは確か8月いっぱいで終了の予定だったのが、装飾などを取除いたうえでしばらく延長となっています。今の時間に動いていれば日中の入庫はなさそうだし、天気もよいから帰りにどこかで待ち構えてみるかな。

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横浜から先頭でロケハンしても、複線区間はなかなかいい場所がありません。月並みですが外れは少ない武蔵小杉で構えてみました。時刻は13時頃で、まだ側面は完全に陽が回りません。Y500系はベイスターズのヘッドマークを付けています。東京都交通局の6300系もそろそろ置換えの話が出てきそうです。

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東京地下鉄9000系のリニューアル編成。日射しが強くてコントラストもきつく、絵的にはいまいち。列車ももう少し引きつけたいのですが、そうすると高層ビルの影に入ってしまいます。ここはこんなもんと諦め、駅中のしぶそばで腹ごしらえとします。

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約20分後、定番中の定番といえる多摩川に移動。先客が1人いましたが、かなりの望遠を使っているので、私はしゃがんでローアングルから狙います。電線の影もそんなに目立たず、ほぼ理想的な光線状態です。

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目黒線用の3000系。東横線と違ってここを通過する列車はないので、ほとんどカントが付いていません。

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東京地下鉄7000系。いよいよ来年度から17000系への置換えが始まると発表されています。

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埼玉高速鉄道2000系。前面が垂直なので、かなり頭でっかちに見えます。

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狙うといっても運用の確認などはできず、まったくの出たとこ勝負なのですが、40分ほど経過したところで緑一色がやってきました。かつての青ガエルはもう少し黄緑ぽかった気もします。腰板に2本のリブらしきラインを入れたり、なかなか凝っています。

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車号とTKKの標記。大きさはこんなもんでしょう。

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所期の目的は達成したけど、東武か西武の車両が来るまで待ってみます。10連の4000番代はケツを気にしていたら、前面が接近表示灯に引っかかりました。

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スッピンの横浜高速鉄道Y500系。こいつは椅子のクッションがほとんど効かず、一番座り心地が悪い。

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東京地下鉄9000系の原型車。

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14:20頃、西武鉄道6000系が来ました。そろそろコーヒーが飲みたくなったので、撮影は終了とします。

2019年11月 1日 (金)

京王高尾線開業の頃

 昨日(10月31日)のOER3001氏のブログで京王高尾線が取り上げられたので、ちょいと懐かしい写真を引っ張り出してみました。半世紀を経過したハーフ判のカラーポジなので、画質の悪さには目を瞑ってください。

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開業前日(昭和42年9月30日)、試運転列車に開業を祝うヘッドマークが取り付けられました。めじろ台の上りホームで、5705編成です。ホーム有効長は18m車6両分で、上下とも待避線がありました。

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同じ編列車の最後尾。なぜ開業前のホームに入って写真が撮れたかというと、私は前日の29日から分譲地販売の順番を待つアルバイトをしていたのです。駅前のテント村に待機して、2時間に一度の点呼の時に返事をするだけが仕事ですから、その合間には駅前をうろつき、電車が来ればホームに入ったりしていました。

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10月1日の高尾山口行き一番電車が到着。「鉄」の一団と分譲地を求める人達が降りてきました。土地は前日まで並んでいた人でほぼ完売だったようです。私の任務は完了し、記念きっぷを買ってから高尾山口に向かいます。

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記念き
っぷはNo41~45の5枚を買いました。どこでもいいから一番はないかと聞いて出て来たのが左下。右下は高尾山口から新宿までです。

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どこで朝飯をとったかは覚えていませんが、10時前には高尾山口にいました。10時過ぎに祝賀列車が到着。鉄橋はピンクですね。車両は当時の最新でスカート付きの5000系第17編成+5070系第16編成です。

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停車したドアが開くと、真っ先にニコニコ顔のロンちゃん(吉村光夫さん)が降りてきました。

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駅前では祝賀パレードが始まりました。ここは駅裏です。

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関西風に新宿直通45分をアピールしています。広場には聖火台もできていました。

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地元の幼稚園から中学校まで総動員という感じでした。停車しているのは線内ローカル用に井の頭線から転用したデハ1400形、デハ1800形、クハ1200形。

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それにしても、よくこれだけ人が集まったものです。ひととおり写真を撮ったので、直通特急に乗って3日ぶりの我が家に帰りました。

2019年10月25日 (金)

最近の代々木八幡と下北沢

 もうひと月ほど前になる9月26日、鉄分補給で小田急の代々木八幡と下北沢の様子を見に行ってきました。

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まずは代々木八幡、下り線側の旧駅舎は完全になくなっていました。

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下りホーム跡、跨線橋があったあたりです。

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下り線の新宿寄り、この僅かな隙間にホームがあったとは信じられません。

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上り線側の仮改札口があったあたりです。

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小田原寄りは山手通りに直結する通路となる桁がほぼできあがっています。

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振向いて新宿寄りを見たところ。

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駅前通りから。階段の右にあった八幡そばはどうなったのだろうか。

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道路から見た連絡通路。屋根は設けられないようです。

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山手通りへの階段から。

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まだ山手通りとはつながっていません。通学している頃にこれがあれば便利だったのに。

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北口(上り線側)も正規の位置になりました。代々木八幡はこのくらいにして、下北沢に行ってみましょう。

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かつての南口はなくなって、北側への立派な
跨線橋ができています。以前は2人がやっと擦れ違えるくらいの狭い橋でした。

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南西口と東口を結ぶ通路。

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東口に出る前の通路に壁画のようなものができていました。タイルを使ったレリーフといえばよいのかな。

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SE車のオデコのカーブ、なかなかよい感じに仕上がっています。

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東口を出てみます。小田急と京王の改札口が完全に分離され、小田急は青(ロイヤルブルーか)、京王はピンクで色分けされています。

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3月16日からこうなっているとは知らなかった。

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外観はこんな感じ。アミダくじみたいなガラスの壁は何を意味しているのか、ようわかりません。井の頭線の電車が見えないようにする衝立なんだろうか。

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井の頭線の線路の下が京王の改札口(中央口)になります。

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改札ゲートはかなり広々としています。

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振返った位置に小田急の改札口があります。主に乗換え用なのでゲートの数は少ない。いやいや、ちょっと見ない間に随分変わっていました。

2019年10月19日 (土)

相鉄100年展、ひっそりと開催

 11月30日の都心乗入れも目前に迫り、先日は20000系のローレル賞授賞式やら、7000系お別れの撮影会など、このところ話題の多い相鉄(相模鉄道)ですが、同じ横浜のよしみということで、原鉄道博物館でも今月9日から「相模鉄道100年展」が開催されています。

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三井ビル1階の通路部分。12000系の詳細な図面が展示されています。最初は原寸大でと考えたのですが、大きすぎるので1/2サイズにしました。

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今月27日まではこれも開催中です。左側にももう一列、展示があります。

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原鉄の会場はいつもの多目的室です。期間は12月23日までなので、慌てて来館する必要はありません。

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入ってすぐ右、昭和30年代の写真が並びます。方向板は本厚木なんていう懐かしいのが残っていました。小田急乗入れ末期には青地に白抜き文字だったと記憶しています。

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手前のケースは電機の社紋と電車に付いていた相模鉄道のプレート。黄色のやつの裏はその前の塗色である青緑が残っていました。右のケースはダイヤグラムで、一番古いのは昭和23年2月現在のもの。列車番号にRTが付く進駐軍専用列車も記載されています。

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コーナーのクロスシートは9000系のものです。ずっと倉庫で埃を被っていて衛生上の問題があるため、座れません。

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銘板、車号、メーカーズプレートなどがワンセットになっています。

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長いケースに
は5000系の解説書を展示。これは私が一昨年かの相鉄フェアで買った復刻版です。

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左側壁面は車両解説のパネル、右は実物のパーツとヘッドマークなどが並びます。スクリーンでは二俣川~新宿間の前面展望、20000系ができるまでなどを上映しています。

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反対側から見たところ。

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運転台は6000系、手ブレーキは電機のものです。
実はこの相鉄展、まだプレスリリースを出していません。というのもこれに合わせて1番ゲージで12000系4両を製作中であり、11月14日に大レイアウトで出発式を行う予定なのです。今月末には業界や原鉄のご縁のある方へのご案内が届くはずなので、当日はぜひともご参列を賜りますよう、お願いする次第です。

2019年10月 9日 (水)

今月末で休止、上野動物園のモノレール

 上野動物園のモノレールが今月末で営業休止となるので、最後の撮影に出かけました。上野動物園の東園と西園を結ぶモノレールは上野懸垂線というのが正式な名称で、遊戯施設ではなく地方鉄道として1957(昭和32)年12月に開業しました。現在の車両(40形)が4代目になりますが、老朽化により10月31日限りで休止。車両の更新はかなりの金額となるので、モノレールとして復活する可能性は低いようです。

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モノレールを動物園の外から撮れるのはここだけ、かつては都電が走っていた道路です。その昔は都電と絡めたカットも撮れたのですが、今は東園~西園を結ぶ歩道橋に邪魔され、こんなアングルが精一杯。まともな写真を撮ろうと思ったら、動物園に入らないといけません。

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上野動物園の正門です。さて、撮影料としていくら払えばよいのだろうか。

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大人600円、65歳以上なら半額の300円、だーけーどー、今日、10月1日は都民の日なので、年齢に関係なく無料で入園できるのです。

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入るとすぐ右がパンダ舎、こんなところで30分以上も待てません。

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モノレールの位置を確認しましょう。右の矢印が東園、左の矢印が西園の乗り場です。

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モノレールも簡単には乗れそうにありません。40形は仕事で乗ったことがあるから、今日は撮影に専念します(決して片道150円をケチったわけではない)。

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乗り場は行列が取り巻いています。右から入り、手前で線路を渡って左側から乗車するようです。

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営業キロは300m、ほぼ7分間隔で運転されています。桁を基準に構えていると、予想外に車体は低い位置になります。

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台車のアップ。2両は台車同士で連結され、車体に連結器はありません。

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集電装置は各車の連結面寄りにあります。電気方式は直流600V。

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木立に邪魔され、まともに編成全部を収められる場所は限られます。道路を跨ぐイソップ橋は西園側がスロープになっているので、高さを変えていろいろなアングルが選べます。

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右下は新しいパンダ舎になるそうです。

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インカーブは支柱が邪魔して、絵的にはいまいちです。

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西園側はすこし直線がありますが、ほとんど真っ正面のアングルになってしまいます。

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このアングルはデビュー間もない頃に撮って、RAIL FAN(鉄道友の会の会報)の表紙にしました。今はだいぶ木が伸びて大きくなく、撮りにくくなっています。

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なんとか2両が収まるのは、木立を抜けるほんの一瞬です。

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西園の乗り場。こちらの方が広々としています。

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その近くで下から煽ってみました。車体の下にもいろいろと書かれています。

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もう一度イソップ橋から狙ってみます。

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この下に都電が走っていればなぁ。

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なかなか決めの1枚が撮れませんが、熱中症にならないうちに引き上げましょう。

2019年9月30日 (月)

今年最後の関西遠征(その1)

 関西合運に参加するための関西行き、のはずなのですが、最近は関西合運にも参加しつつ、関西方面をうろついてくるといった方が、現状を正しく表しています。

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出発は26日(木)のグラン中央ドリーム105号。バスタ新宿22:30発、大阪駅JR高速バスターミナル7:27着で、名前のとおり中央道~名神経由です。

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明け方の休憩は多賀SAですが、この日(27日)は満杯で停車できず、少し先の黒丸SAとなりました。地図で確認すると近江鉄道本線の京セラ前が近くのようです。中央道~名神経由の夜行バスはこの1本だけのようで、周りはご覧のようにトラックばかり。絶対に乗り間違えることはありません。天気予報は外れてくれて、陽が差しています。最終コースの新御堂筋で事故渋滞に引っかかりましたが、大阪駅着は7:30くらい。このくらいなら定時です。

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本日は少し仕事絡みで近鉄を乗回すつもりなので、地下鉄で難波に出で、近鉄の窓口で「神戸街めぐり1dayクーポン」の近鉄拡大版②(2300円)を買います。朝飯はあちこち探している時間がないのでここにしました。かき揚げうどん360円也。かき揚げは結構大きめでした。

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最初のターゲットは全国でも近鉄だけという鮮魚列車。鶴橋のホーム端にはすでに4・5人がバズーカ砲を構えて待機していました。鮮魚列車のサボが付いているのはク2782の方向幕が故障したからだそうで、後ろのモ2684は本来の方向幕表示。嬉しいハプニングでした。

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10分後くらいに戻ってくる回送を撮ったら、奈良線に乗って八戸ノ里に移動します。ここは昔、車庫があり、木造のモ260形を撮影しています。もちろん、今はどこにもその面影はありません。奈良線といったらあまり特急には縁のない路線なのですが、実は東花園車庫にも特急車の配置があり、配置外の車両も車内整備などで出入りがあります。右の薬屋の看板が絶妙な位置にあり、場所を特定するには役立っています。

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次は瓢箪山。中央が通過線の待避駅で、折返し線が本線の外側にあります。電車は難波行きで、画面右が大阪方面です。瓢箪山止まりは平日、土休日とも1日に3本設定されています。

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奈良方面はこの駅をでると左に大きくカーブし、30~35‰の上り勾配で生駒トンネルに向かいます。

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額田(ぬかだ)を過ぎると左手の車窓から大阪の市街が一望できます。少し霞んでいますが、左の矢印があべのハルカス、右の矢印は東大阪線の新石切駅。

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生駒では地下鉄の車両と並びます。左の元祖20系の顔付き、今時の妙に懲りすぎたデザインよりも機能美を感じさせられます。

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京都線、橿原線とのジャンクションで、線路フェチには阪神の尼崎と並ぶ聖地の大和西大寺。直進しているのが奈良線、右に曲がっているのが橿原線で、その先に西大寺車庫があります。

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橋上駅の改札内、大阪・
京都寄りには展望デッキがあります。駅のリニューアルの時にできたのでしょう。

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ホームのほぼ先端に位置していて、屋根はありません。

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ちょっと架線のビームが邪魔ですが、重度の線路フェチなら1時間いても退屈しないでしょう。

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橿原線で南下し、田原本で田原本線との接続部分を見てみます。左手奥が田原本駅、右の単線が田原本線です。写真は踏切から撮影していて、振返ると橿原線に渡り線があります。

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さらに南下して新ノ口(にのくち)。大阪線への連絡線が分岐しています。今は京伊特急の本数も少なくなり、ここを特急が走るシーンはなかなか撮影できません。

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大和八木での大阪線との接続部分は、カブリ付きをしないと撮れません。左端で合流しているのが元からあった橿原線との連絡線、新ノ口への連絡線はダブルクロスの先で右に分岐しています。

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途中で少し寄り道をしながら、鶴橋に戻って来ました。光線もよくなったので少しまとめ撮りします。これは少し遠いけど、複々線に4列車が揃いました。

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12200系だけの4連、しかもパンタは原型のPT42。回送だからなんて贅沢はいえません。

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となりのホームの端で、いかにもヒマつぶしという撮り方をしていたのは、誰あろう、湘南のM岡さんでした。

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16:20頃、ここでの撮影を切上げ、阪神直通列車で西に移動します。向かった先は西灘。実は山陽の3000系復刻塗装車を撮りたいと思って時刻を調べたところ、この日は朝ラッシュ後、東須磨で中休み、夕方に阪神三宮に出てくる運用です(実際には昼間も動いていたらしい)。阪神三宮は17:26着の17:47発で、大石まで回送して折返します。大石は上り副本線着でそのまま折返すから、止まりは狙えません。そうなると地上で撮れるのは西灘しかないのです。神戸の日の入りは17:51なのでまだ暗くはならないはず。まずは17:15くらいに試し撮りしてみると、ISO1600、f5.6の開放で1/100くらい。センサー上での動きが少ない正面がちの構図にすれば、なんとかなりそうです。

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17:30頃、お目当てがやってきました。シャッターは1/60、回送でスピードが遅いから、ブレもほとんど目立ちません。

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本命の後追い。一応順光なので、シャッターは1/80でした。

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チャンスはもう一度ありますが、どんどん暗くなっているのはカメラで確認しなくてもわかります。なにやっとんねん、はよこんかい! 直通特急通過のあと、17:44くらいにやってきました。シャッターは1/50。でもまぁ、スピードが遅いのになんとか救われました。そうか、平清盛みたいに扇を広げて戻せぇ、戻せぇとやればよかったんか。

2019年9月18日 (水)

都電の思い出(その1、三田車庫)

 8月に都電ナイトというトークショーをやったので、その時にセレクトした写真を小出しにして回数を稼ごうという魂胆です。41系統を車庫別にまとめたので、三田を振り出しに目黒、広尾、青山という順序になります。撮影は昭和40年頃からそれぞれの営業廃止の頃まで。系統を統括するのは営業所ですが、呼び慣れている「車庫」で統一しています。

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三田車庫の担当は1番(品川駅前~上野駅前)、2番(三田~東洋大学前)、3番(品川駅前~飯田橋)、37番(三田~千駄木2丁目)の4系統です。これは営業最終日の昭和42年12月9日、新橋5丁目付近を走る5502、擦れ違っているのは4番の1100形です。5500形は5501がPCCのパテントによる純正のPCCカーで、慣れない部品に手間取って完成が遅れたため、交通局が独自に開発して6501となるはずだった足回りにPCCタイプの車体を組み合わせ、5500形の第1号(ただし、車号は5502)として登場しました。足回りを横取りされた車体は同じ足回りを新製し、6501として竣工しています。

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三田車庫の系統案内図。運転台の後ろに掲示されていて、他の系統との接続もわかります。

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銀座4丁目の交差点を渡る5503。5500形の量産タイプです。

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最終日の夕方近く。三愛ビルから見下ろした銀座4丁目の交差点。だいぶ人が集まっています。車両は日本で唯一の純正PCCと
いえる5501。スカートが付いているのでマグネットブレーキ付きの台車は見えません。やや固い顔付きで、この方が本場のPCCに近い感じです。

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三田には6000形の後期車が多く配置されていて、車庫廃止後は大久保、荒川などに転属しています。都電よりクルマの方が懐かしいという方も多いことでしょう。

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2番は朝夕しか運転されない
系統なので、私が撮影したのはこれが最初で最後です。場所は日比谷。

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札ノ辻を走る3番の6000形。もうちょっと線路寄りから撮りたかったけど、クルマが来たので諦めました。今でもこの位置から東京タワーは見えるだろうか。

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品川駅前で折り返す3番の6000形。電停は写真の左に位置しています。都営地下鉄は大門のあたりをうろうろしていて、京急はまだ品川が終点でした。

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3番の飯田橋。右に15番の2500形が見えています。左奥から13番が降りてきますが、線路はつながっていません。

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杉並線から転属してきた2000形。場所は若葉町です。ここから赤坂見附までは高速道路建設のために線路が移設され、単線になっています。この系統は数年前まで小型の700形が使用されていました。スインクボルスター式の台車で乗り心地がよかったのですが、写真は撮っていません。2000形も幅が狭くて定員が少ないため、三田ではほぼ3番専用になっていました。

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和田倉門付近を走る37番の6000形。ここは錦糸堀の25番、巣鴨の35番も走り、37番は影の薄い存在でした。右の建物は銀行協会のビルだったかな。今も近代的なビルに埋め込まれるような形で一部が残されているはずです。

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これは狙って撮ったのではなく、おっ、7020じゃないか! というので慌てて撮りました。そのため傾いてるしビューゲルもきれています。東芝の高性能試作車で、台車は直角カルダンのTT101。その特異な形態がなんとかわかると思います。三田にはもう1両、6501という試作車がいましたが、最終日にも走らないまま廃車になりました。

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これはオマケ。芝浦の局工場です。手前から3両目に1500形が見えています。

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花電車用の単車。実際に花電車として使用されたのは、昭和33年の皇太子ご成婚の時が最後だったようです。この車両が使われたのかは不明。

2019年9月 8日 (日)

京急の折返し運転

 先週6日の朝方、74万アクセスに達しました。74絡みの写真といえば九分九厘あれだろうと想像はつくと思いますが、ちょっと毛色の変わったのを準備中なので、もう少々お待ちください。
 で、話変わって6日といえば、京急は前日の昼頃発生した踏切事故のため、終日、京急川崎~横浜間が運休になっていました。私はこの日の午後、横浜に用事があり、さらに夜は川崎で模型仲間のお誘いも受けていたので、行きがけの駄賃に京急の運転状況を見てきました。断っておきますが、京急はついでの立寄りであり、現場は大変な状況ですから、なるべく控えめな行動を心がけました。

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品川の乗換え改札口に出ていた掲示。

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下りホームの発車案内。本線系統の快特と普通が京急川崎止まりとなっていますが、本数は平常どおり。京急蒲田止まりの普通は運休でした。

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都営線からの快特。川崎止まりなので座席に少し空きがあるくらいでした。

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下り方面の
エアポート急行も京急川崎止まりで運転されていました。写真は到着して行先が回送表示になった列車。前方の本線上に折返して品川行きになる普通が停車しています。打合わせ時間が迫ってきたので撮影は一旦打切り、JRに乗換えて横浜に向かいました。

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打合わせが終わった15時過ぎ、横浜の京浜東北線ホームから京急を撮影します。横浜止まりの普通。横浜以南は特急と普通がそれぞれ10分毎の運転でした。20分くらいいて京急を撮っていたのは私だけでした。

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横浜止まりの特急。折返しは隣の神奈川に近い所にある渡り線を使っていました。

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川崎に戻り、入場券を買って京急のホームに入ります。ここでの折返しは横浜寄りの渡り線を使っていました。横浜もそうですが、入換え専用の運転士も乗込んで2丁ハンドルとなるので、停止してポイントが変わればすぐに発車。京急の面目躍如というところです。

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エアポート急行には2100形も入っていました。このほかにももう1本確認しています。恐らく新町検車区への出入りができないはずだから、品川寄りは車両の遣り繰りが大変だったろうと思います。

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上り線に転線するエア急。

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6番線に青砥行き快特、7番線に羽田空港行きエアポート急行という、平常ダイヤではあり得ない並びが見られました。

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5番線に到着し、折返し準備中の快特。入換え担当の運転士が乗込んでいます。事故現場では脱線して傾いた先頭車両(1137)の撤去に手間取り、運転再開は7日の午後になりました。

2019年7月18日 (木)

箱根登山鉄道、吊掛車お別れ乗車

 箱根登山鉄道の旧型車で、最後まで吊掛式で残っていたモハ103-107が7月19日にラストランとなるということは5月頃に発表されていたので、天気がよくなったら行こうと思い、小田急の株主優待乗車券も買っておきました。しかし、今年は梅雨が長引き、ラストランまで1週間を切っても、天気予報に晴れマークが出できません。こうなりゃ雨が降ろうが槍が降ろうが行くしかない。このところ差し迫った仕事はありませんが、一番時間の自由が利く14日に箱根行きを決行しました。

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14日は念のため天気予報を確認したりで時間を食い、新宿10:10発の小田原行き急行に乗車。小田原で一旦改札を出て、登山電車の1日フリーきっぷを買います。

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箱根湯本で乗り継いだのは3000形と3100形の3連でした。出山でお目当ての103-107+108と交換したので、大平台で待ち構えることにします。雨はショボショボと降っていますが、駅の手前のアジサイと絡めて撮れる踏切は10人くらいが群がっていました。

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2本目に吊掛編成が到着。

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3000形+2000形の編成と並びます。108は前面が金太郎塗り、前照灯が白熱灯タイプ(中身はシールドビーム)になっています。

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ホームの先端を回って乗車する前に1枚。パンタが下りているのが残念ですが、これは湯本のデッドセクション通過対策なので致し方ありません。104号に乗車し、上大平台(信)から仙人台(信)までは動画モードで走行音を拾います。それにしても吊掛の音ってこんなに大きかったかな。それと架線電圧が750Vになっているせいか、以前の記憶よりだいぶスピードも速いような気がします。

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小涌谷で下車。かなり暗くなってきたけど、反対側から撮影します。

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交換は先着後発なので、こういうのを撮っておく余裕もあります。

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お見送り。僅か数分後ですが、少し明るくなってきた。

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15分ほどで戻って来ます。だいぶ雲がかかってきて、すぐ後ろの山も霞んでいます。このあと、強羅行きの3色編成(104-106+109)がきますが、対向車に邪魔されて撮影できず。ならば強羅で出発するところを撮ろうと乗り込みます。

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強羅に着いたらこの有様。いつの間にか発着ホームも変わっていて、これでは引きが取れません。

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折返し時間は短いし、雨は降っているので、やむなくこの位置でシャッターを切ります。

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次の電車を待つ間にモニも撮っておきます。廃車になった110の足回りを貰ってカルダン化されています。

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標記とシンボルマーク。

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フリーきっぷでケーブルカーも乗れるけど、今日は乗っている暇がありません。

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駅構内にあったモハ1形の模型。日本工業大学駒場高校の作品ですが、台車がDT10みたいです。

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もう一度3色編成を狙うため、また小涌谷に戻ってきました。ここが一番開けていて、露出が稼げそうなのです。

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この日の運用は新型-新型-旧型というローテーションでした。カメラは感度をISO800、絞り開放(といってもf5.6)にして、やっとシャッターが1/300秒くらい。ちょっと暗くなると1/125秒を切ってしまいます。こういう時は少しくらい大きくでもF2.8くらいのレンズが欲しい。
吊掛編成は何度も撮影チャンスがあったけど、これがいちばんいいできです。

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さらに待つこと45分、3色編成の出番です。ダイヤ上は強羅行きが先着なのですが、数分遅れたので湯本行きが到着してしまい、屋根のないホーム先端に移動しました。

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後追いですが、色違いがよくわかります。

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次の電車でまた強羅に戻ります。最後の〆に吊掛編成の電制音を録音しながら湯本に戻ろうと考えたからなのですが、2本待ったあとに到着したのは2005-2203-2006の編成でした。どうやら吊掛編成は湯本到着後に入庫してしまったようです。もう待っていても仕方ないので、これに乗って山を下ります。観光客のピークも過ぎ、ゆったりしたクロスシートはなかなか快適でした。

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湯本に着き、折り返して発車した2005編成をペデストリアンデッキから1枚。だいぶ暗くなり、シャッター速度も1/125秒がギリギリなので、本日の撮影はここまでとします。帰りはロマンスカーを奢ろうかと思ったのですが、次の列車は未更新のEXE。これに特急料金を払って乗る気はなく、空いている3000形の快速急行を新宿まで乗り通しました。

*昔の写真を2点、追加します。

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これは昭和40年頃の強羅。ホームは1面で、手前が降車ホーム、奥が乗車ホームとしています。次の電車が到着しても、手前の渡り線でそれと交換できます。現在は3連対応でこの渡り線は撤去され、115がいる部分はホームになっています。

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同じく強羅ですが、シールドビーム、下枠交差パンタになっています。まだ2連固定にはなっていません。現在、このホームは段欠きの行止まりとなり、通常は使用されていません。

2019年7月17日 (水)

田園都市線長津田開業直前の二子玉川園

 前回の玉電二子玉川園の写真についてシグ鉄さんから鋭い突っ込みがあり、もう一度ネガを当たったり、二子橋の併用軌道はいつまで使用されていたかを調べてみました。

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まずはこの画像からご覧ください。撮影は昭和41(1966)年3月27~29日となっています。前回の写真から右に振ったところで、画面左が玉電のホームになります。田園都市線は二子玉川園駅の改良工事等を含め、同年3月18日に上野毛~高津間の高架化が完成しています。手前に写っている架線柱が地平を走っていた田園都市線の跡なのですね。前回の写真を撮影したのは2月ですから、その時はまだ田園都市線は併用軌道で二子橋を渡っていたことになります。

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恐らく高架のホームに上がる通路から撮ったのでしょう。電車は大井町行きのデハ3450形、左の低い桁が新玉川線になります。

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新しいホームから1枚。ステンレスの5200系を狙ったわけではありません。当初は新玉川線が田園都市線の上下間に割って入る配線でした。この時期はまだ計画が二転三転していたのでやむを得ないのですが、結果だけを見れば随分と無駄使いをしてしまったわけです。

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